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万寿屋

西別院前通り商店街


万寿屋三代目の前田裕一さん。

父親や父親の兄弟が和菓子を作る姿を見て育ち、また、家族総出でお店のことをすることもあったそう。
「勉強よりもお手伝い、という時代でしたし、私自身も勉強するよりも和菓子を作ることが好きでした。」
前田さんは高校卒業後すぐに和菓子の世界に入りました。






あんこを炊く、包む。

「毎日していれば、誰でも上手に出来るようになりますよ。」
とご謙遜。



とても優しい表情で大事そうにあんこを包む前田さん。

あんこは一度に9㎏を炊くとのこと。お砂糖などが加わり炊き上がると約2.5倍の量になるそうです。


そのお砂糖は、



北海道産を使用。
甜菜(テンサイ)という、ほうれん草と同じヒユ科の植物から作られたお砂糖です。食物繊維やオリゴ糖も含まれている、現代人に嬉しいお砂糖です。



店内にはたくさんのお菓子が並んでいます。



(コロナ感染対策も万全です。)





こちらの茶色いおまんじゅう。
『利久まんじゅう』



黒砂糖を使って作る利久まんじゅう。
黒砂糖の産地が琉球であることから「りゅうきゅう」をもじり、「利が久しくある」という縁起を込めて利久まんじゅうと名付けた、とも言われています。(諸説あり)



顔出しNGの前田さんの奥様 美津枝さんにオススメを伺いました。
「今は夏ですから、こちらはいかがでしょうか。」



葛。いいですねー。
日本では1300年以上前から食べられています。最近ではマクロビオティックのマストアイテム。世界が注目しています。


ぷるんぷるんのわらび餅。
涼やかですね。
食べやすいように切れ目が入っていました。




万寿屋のわらび餅はぷるんぷるんだけれどしっかりしています。まずは何もまぶさずにいただきます。優しい甘みとベタベタしすぎない歯切れの良さがいいですね。
続いて黒蜜ときな粉をまぶすと、香りが広がりました。そして口に運ぶと… 上品な甘みです。また、口どけが良いです。夏ですね。





黒蜜ときな粉で食べる『あべ川餅』。
実はこの食べ方は福井独特です。
東海道名物(現代では静岡県を代表する名物)の安倍川餅は、お餅にきな粉をまぶして白いお砂糖をかけたものやこしあんをからめたもの。別物です。



よもぎ餅、珍しい。
美津枝さん「よもぎを買われる方が多いですよ。」
うんうん! わかります。



こちらは上生菓子。



夏らしい上生菓子が並んでいます。
ひとつひとつ手づくりで作り上げる上生菓子。
芸術作品ですね。美しい。



万寿屋は毎週 新しい上生菓子が誕生します。また、雛祭りや七夕など〝その日だけ“ の上生菓子もあります。贅沢ですね。





お店におじゃました時にあんこを包んでいた田舎まんじゅうが蒸し上がりました!



ぽわぁ〜っと甘みがある優しい香りが、お部屋いっぱいに広がっています。

できたての田舎まんじゅう。
右上から時計回りに、小倉、白いんげん、青えんどう。
田舎まんじゅうはつぶあんです。



蒸したてふわっふわの田舎まんじゅうを割ると、




青えんどうがこんなにたくさん! 皮がなんて薄いのー!
あたたかい(熱っ!)田舎まんじゅう。青えんどう本来の味がちゃんとして、粒を感じるところとそうではないところのバランスが絶妙。ほどよい甘さ。薄皮もいい仕事をしています。













婚礼のお万寿やお赤飯、またおこわなどもご遠慮なくご相談ください。





初代が武生(現 越前市)で食堂を営み、その後 福井市の裁判所近くで駄菓子と手づくりのおまんじゅうなどの和菓子を販売。そして1950年頃に現在の場所に店を構え、もう70年。
ひと口いただくと思わず笑顔になる和菓子が、ここ万寿屋にあります。



 万寿屋 福井市宝永4-13-23
TEL 0776-22-5745
FAX 0776-22-3948
営業時間 9:00〜18:30
不定休


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